食事法

キッチンファーマシー(台所薬局)という考え方

日本でも昔から「医食同源」という言葉があり、「病気を予防することと食事をすることは根源的に同じである」ということなのですが、近頃では「旬」という概念も薄れ、健康や食品についての情報が入り乱れ、何を食べたら良いのかわからなくなっている人もいるのではないでしょうか?

キッチンファーマシー

日本にも伝わっていたアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダは、仏教を通して日本にも6~7世紀頃には入って来ていると考えられています。

薬師寺にある吉祥天女はインドの女神のラクシュミを取り入れたのもです。奈良の正倉院には沢山の宝物の中にアーマラキーとハリータキーが納められているのも、まさにその時代、薬と共に医学が伝えられていたことが伺われます。

日本人も昔から大切にしてきたこと、「旬のものを食す」「三里四方の野菜を食せ」「病は気から」「腹八分に医者いらず」など、これらはアーユルヴェーダが重要とする教えでもあります。

アーユルヴェーダの食事法を学んでみると、インド特有のものではなく、どんな地域にも受け入れられるものでしっかり理論立てられていることがわかります。「最高の薬は食べ物である」というアーユルヴェーダの食事法は、長いスパンではあらゆる治療体系の中で最も優れた治療法だといわれています。

病気は習慣の積み重ねから

これを食べると何に良いからとか効くからとか・・・ついつい私たちはすぐに効果の出るものを求めてしまいがちです。お腹が痛くなったり吐いたりした時、何か悪いものを食べたかな・・と薬を飲んだりします。しかし、そんなときは体が判断して悪いものを外に出そうとしてくれているので実は身体に”ありがとう’’であり、さほどたいしたことではありません。もちろん食中毒などでですぐに解毒が必要な急を要するものもありますので見極めも大切です。ところが、体の奥底に潜む病魔は、糖分を取りすぎていたり、夜遅くに食事をしていたり、目で物を食べていたり、体質にそぐわない食べ物を常食していたり、習慣的になっている”理に合わない食事の仕方’’などが積み重なり、ある日、まるで昨日病気にかかったかのように症状が現れはじめます。

食事法

チャラカ・サンヒターという古典に、あらゆる食に関する詳細な記述があります。

そこでは適切な食事療法をするために大切な8つのポイントが述べられています。

1、食事の性質
2、調理の方法
3、食べ物の組み合わせ
4、食べる量
5、食べ物ができた土地と気候
6、食べ物の季節と時間
7、食べる規則
8、食べる人の個人差

規則正しい時間に食事をし、消化しやすく温かい食事を、適量、お腹の空いた状態で、適度の速度で、心を込めて、好きな人と好きな場所で食べること。そして何よりも大切なことは、満足することです。

物凄く簡単に言うとこのようなことですが、チャラカ・サンヒターのなかには一つ一つこと細かく科学的に体系だてられた食事法が記されています。

どう転んでも肉体は生まれた瞬間から死に近づいていくのです。良い食事法を正しく理解することは、その生命をどう永らえ健康で幸福に過ごすかということに直結しています。

身近にある食材やハーブなどを使って、ちょっと体の具合が悪い時などにも化学薬品を使わずに本来の身体に戻れるように、楽しいキッチンライフまた生活習慣を身につけられたら良いですね^^

アーユルヴェーダはそんな日常の提案でもあります。

Herbs from the garden